宇部興産学術振興財団 学術奨励賞
松井裕章 准教授が「酸化物半導体の表面プラズモンを用いた調光スマートウインドウの開発」に関する研究で宇部興産学術振興財団 学術奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
本研究は、酸化物半導体ナノ粒子の近赤外表面プラズモン励起の電子キャリア制御に着目して、可視・近赤外域の光学的特性を選択的に制御可能なプラズモンクロミック機能を持つアクティブな透明遮熱技術のデバイスと学理構築を目標としています。特に、ナノ粒子と電解質界面で形成される静電的な電荷蓄積に伴う電子ドーピングを、酸化物半導体の近赤外表面プラズモンの電子キャリア制御に発展させ、表面プラズモンの光学的性質がナノ粒子内の電荷蓄積及び電子状態に強く依存することを見出しました。これらの光制御の本質を解決して、近赤外で重要な熱的物性である日射熱制御(熱マネージメント)に貢献しました。