東京大学バイオエンジニアリング専攻では、生命科学と工学を融合し、
未来の医療システムや産業の創成につながる研究と教育を行っています。
当専攻は、機械工学、電気工学、物理・化学工学、マテリアル工学などの既存の工学ディシプリンの垣根を超え、新たな価値創造を目指す専攻として2006年に発足しました。それ以来、様々な分野の知識とスキルを統合するアプローチを通じて、バイオ・医療領域における融合研究の可能性を最大限に引き出し、その最前線で活躍できるリーダー人材を育成してきました。
当専攻の教育の特徴は、様々な工学の学問体系と最新の生命科学の知見とを融合し、学際的な視点から問題に取り組むこと、科学技術の発展が社会にもたらす倫理的、法的課題や社会的責任を重視すること、そして国際的な連携と協力を促進することにあります。これらの理念を基に、学生たちが俯瞰的・多角的な視野と高度な専門性、実践的なスキルを身につけ、社会や産業界でのリーダーシップを発揮できるよう支援しています。
21世紀はまさに生命科学の世紀です。私たちの専攻には、最新のテクノロジーや最先端の研究に触れる機会が豊富にあります。本専攻には、優秀な学生、きわめてアクティブな若手・中堅教員、バイオ・医療領域において異分野融合のフロンティアを開拓し、顕著な実績を積んだシニア教員が集まり、海外のトップレベルの大学や研究機関との連携も整っています。学生たちはこのような刺激的な環境のもとで最先端の技術や知識を身につけることができ、また、産業界との共同研究プロジェクトや国際的な交流活動を通じて、実践的な経験を積むことができます。
少子高齢化が地球規模での社会課題として顕在化する中、バイオエンジニアリングにはその解決への貢献が大いに期待されています。私たちは、画期的な診断・治療技術の開発、予防医療や再生医療、医療機器の革新などの様々な研究開発課題を積極的に推進し、人類の健康と福祉の増進に貢献することを目指しています。
東京大学バイオエンジニアリング専攻は、あなたの将来のキャリアを築くための最高の場所です。私たちは、学生一人ひとりの成長と成功を全力で支援し、世界に羽ばたくバイオエンジアリング分野のリーダーを育成します。ぜひ、私たちの専攻で新たな挑戦を始めましょう。
専攻長一木 隆範
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