外力を用いないオンチップ濃縮によるデジタルバイオ分析の高感度化
野地 博行 教授らの研究グループが開発した,高感度なデジタルバイオ分析法のためのオンチップ濃縮法に関する研究成果が,「ACS Nano」に2022年12月29日にオンライン掲載されました。工学系HPにてプレスリリースされました。
図. DEX 濃縮タグ付き抗体を用いた非標識タンパクの濃縮
(a) 非標識の β ガラクトシダーゼ(βgal)のオンチップ濃縮の模式図。
βgalを抗原とする抗体分子に DEX濃縮タグを付け DEX液滴内に保持することで、効率的にβgalをDEX 液滴に濃縮。
(b) DEX 液滴及び濃縮タグ付き抗体を用いた時(右)と用いない時(左)のβgalのデジタルの蛍光画像
(c) (b)のときの輝点の割合と濃縮率。
論文題目:On-Chip Enrichment System for Digital Bioassay Based on Aqueous
Two-Phase System
著者:Yoshihiro Minagawa, Shoki Nakata, Motoki Date, Yutaro Ii, and Hiroyuki Noji
掲載誌:ACS Nano, 2023, 17, 212-220
論文:https://doi.org/10.1021/acsnano.2c06007
工学系研究科プレスリリース:https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2023-01-23-001