東京大学 大学院工学系研究科

バイオエンジニアリング専攻

Department of Bioengineering, School of Engineering,
The University of Tokyo

教員紹介

専攻長あいさつ

物質・システムと生体との相互作用を解明・制御し、
未来型医療システムの創成を目指します

2006年の設立から16年がたち、バイオエンジニアリング専攻は国内外に広くに認知されるに至っています。工学系のバイオエンジニアリング研究は、それまで既存の専攻の中で特定の研究室にて進められることが大半でしたが、当専攻の設立と共に、既存の専攻を横断して関連教員を組織化し、物理系から化学系までを束ねる極めて斬新な専攻としてスタートしました。その後現在まで、世界中から高い目的意識を持った優秀な学生が集い、多くの優れた人材と研究成果とが生み出されてきていることを大変うれしく思っております。

バイオエンジニアリングの研究対象は非常に広く、その成功のためには様々な学問体系と最新の生命科学の知見とを融合することが半ば自明と言えます。そこでは、強い目的意識と広い視野、日々の研究と自己研鑽通じて高度な専門性をも併せ持つことが当然のように求められます。このような学びと成長を可能とするのがバイオエンジニアリング専攻です。設立16年を経て、優秀な学生、若手・中堅の極めてアクティブな教員、バイオを含む異分野融合で豊富な経験を積んだシニア教員が、新たな価値創造を目指してうまく結集できるようになったと自負しています。

現代社会は非常に複雑化しており、現在の単純な延長線上に将来があるとは限りません。日々の学習と研究を通じて高い専門性を絶えずアップデートするのと同時に、自らの目指す究極の目標とそれが活用される社会像とを考え抜き、時間軸を遡りつつ描くようなバックキャスティングも行いつつ、その究極の目標に向かうためのロードマップを描くことが重要です。こうすることで、短中期的な課題解決への隘路が明らかとなり解決が効率化されるばかりでなく、究極像の実現のための中長期の課題を発見することも可能となるでしょう。一方、特に生命科学の世界では、今までの常識が覆されるようなまさにブレークスルーが、従来のやり方を短期間に変えてしまうこともしばしば起こります。しかし、究極の目標とそれに至るロードマップを自ら描いておけば、その発見の価値を冷静に見極め対処することも可能となることでしょう。

21世紀はまさに生命科学の世紀です。我々の体にはまだまだ不明な点が多く存在し、その解明に向けた生命科学は急激に進歩しています。しかし、これらの成果を社会に役立てるためには工学的な視点が必要不可欠で、それを担うのがまさにバイオエンジニアリングです。本専攻での学びを通じ、多くの複雑な問題に対処することが可能な広い視野と、問題解決能力・課題発見能力を身につけていただければと思います。

専攻長酒井 康行

酒井 康行

専攻長

酒井 康行


入試情報

入試情報

研究紹介動画

研究紹介動画

© Department of Bioengineering School of Engineering, The University of Tokyo All Rights Reserved